直近の注目Ｍ＆Ａニュース
魁力屋、飲食チェーンのグランキュイジーヌを子会社化 取得額は約9.7億円
2025年6月3日、ラーメンチェーン「魁力屋」を展開する株式会社魁力屋（東証スタンダード：5891）は、株式会社グランキュイジーヌの全株式を取得し、子会社化することを発表した。取得価額は約9.71億円。
グランキュイジーヌは「肉そばけいすけ」や「札幌みその一期一会」など複数ブランドを展開し、直営店19店舗を運営。魁力屋は今回の買収により、「複数ブランド戦略による持続的成長モデルの構築」を目指す。
このM&Aにより、魁力屋は中長期的な成長戦略として掲げる「食の総合企業」への進化と、ブランド間のシナジー最大化を図る。グランキュイジーヌは2025年12月期第3四半期より、魁力屋の連結子会社となる予定。
シックスHD、海老どて食堂を事業譲受 新業態で飲食チェーンを拡充へ
2025年6月4日、居酒屋「や台や」などを展開する株式会社ヨシックスホールディングス（東証プライム・名証プレミア：3221）は、連結子会社である株式会社ヨシックスフーズが、株式会社甲羅の運営する飲食事業「海老どて食堂」を事業譲受すると発表した。譲受日は2025年7月1日を予定。
「海老どて食堂」は名古屋駅エスカ地下街に店舗を構える和食業態で、ヨシックスグループにとっては新たなジャンルの出店となる。今回の譲受により、同社は飲食事業の多角化を進め、グループ全体の価値向上を図る方針。
なお、本件が当期業績に与える影響は軽微と見られるが、中長期的には収益基盤の強化につながる見通し。
ユカリア、HRテック企業エピグノを子会社化 医療人材の課題解決を加速
2025年6月5日、ヘルスケア業界向けに経営支援を行う株式会社ユカリア（東証グロース：286A）は、医療・介護業界に特化したHRテック企業である株式会社エピグノの株式を取得し、子会社化することを発表。株式譲渡は7月1日に実行される予定。
エピグノは、医療従事者のスキルやモチベーションを可視化する「エピタルHR」や、AIを活用した業務調整ツール「エピタク」などを展開しており、全国の医療・介護現場で10,000名以上が利用している。
ユカリアは今回のM&Aにより、自社のコンサルティングサービスとエピグノのテクノロジーを統合。人材配置の最適化や業務負担の軽減といった医療現場の構造的課題に対し、より実効性の高い支援体制の構築を目指している。
