7月前半のM&A IRニュースまとめ|上場企業の最新買収・出資動向をチェック
本コラムでは、今注目されているM&A(企業買収・資本提携)ニュースを厳選し、上場企業を中心とした最新の動向をお届けします。業界再編の背景や各社の成長戦略を読み解くことで、今後のビジネストレンドを先取りしましょう。
ナカノフドー建設が振興建設を買収。土木・舗装事業を強化
株式会社ナカノフドー建設(東証スタンダード)は7月1日、連結子会社の株式会社トライネットホールディングスを通じて、土木・建設工事を手がける株式会社振興建設(長野県安曇野市)の全株式を取得し、子会社化(ナカノフドー建設の孫会社化)したと発表した。取得価額は非開示。
ナカノフドー建設は中期経営計画で土木事業の拡大を掲げており、今回のM&A(企業の合併・買収)はその一環。長野県を基盤とするグループ会社と振興建設が連携することで、人手不足への対応、アスファルト舗装工事の内製化によるコスト削減、事業エリアの拡大といったシナジー効果を狙う。今後はグループ内の技術やノウハウを相互活用し、全国規模での事業展開を推進して企業価値の向上を目指すとしている。
東和薬品が田辺ファーマ工場を買収。完全子会社化
東和薬品株式会社(東証プライム)は7月3日、田辺ファーマ株式会社から、医薬品製造を担う田辺ファーマファクトリー株式会社(大阪市中央区)の全株式を取得し、完全子会社化すると発表した。あわせて、田辺ファーマから「デパス」など17成分35品目の医薬品の製造販売承認を承継する。
東和薬品は中期経営計画において、国内ジェネリック医薬品の安定供給体制の構築を掲げている。本件により、田辺ファーマファクトリーが持つグローバル基準の製造・品質管理体制を取り込み、供給力のさらなる確保を目指す。また、先発医薬品企業が長年蓄積してきた製造技術やノウハウを継承するとともに、製品ポートフォリオの拡充と生産効率の向上を図る狙いがある。
エリアリンクがストレージ王をTOB買収。トランクルーム拡大
エリアリンク株式会社(東証スタンダード)は7月8日、トランクルームの企画・開発・運営等を手がける株式会社ストレージ王(千葉県市川市、東証グロース)を完全子会社化するため、株式公開買付け(TOB)を実施すると発表した。買付価格は普通株式1株につき1,340円で、買付総額は約25.9億円。ストレージ王はTOBへの賛同と応募推奨を表明しており、同社株式はTOB成立後に上場廃止となる見通し。
エリアリンクは「ハローストレージ」などのブランドでストレージ事業を全国展開している。本件により、両社の出店データや運営ノウハウを共有し、稼働率の向上、仕入ルートの多様化、重複部門の共通化による業務効率化やコスト削減といったシナジー効果を狙う。
テンポスHDがトミ美容室を買収。美容事業への多角化を加速
株式会社テンポスホールディングス(東証スタンダード)は7月8日、特例有限会社トミ美容室(千葉県船橋市、8月上旬に株式会社へ商号変更予定)を、簡易株式交換により完全子会社化すると発表した。効力発生日は8月27日を予定している。株式交換比率はトミ美容室1株に対しテンポスホールディングス14.564株で、自社の自己株式4万3,691株を割り当てる。
テンポスホールディングスは飲食店の総合支援を主力とする一方、事業多角化の一環として近年美容分野への参入を進めている。店舗販売での高い収益率と優良な顧客基盤(高いリピート率)を持つトミ美容室をグループに迎えることで、既存の美容事業子会社(株式会社サロングラフ)との間でスタッフスキルの高位平準化や、優良顧客獲得・店舗販売のノウハウ共有を図り、美容分野での事業拡大と収益力強化を狙う。
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