12月後半のM&A IRニュースまとめ|上場企業の最新買収・出資動向をチェック
本コラムでは、今注目されているM&A(企業買収・資本提携)ニュースを厳選し、上場企業を中心とした最新の動向をお届けします。業界再編の背景や各社の成長戦略を読み解くことで、今後のビジネストレンドを先取りしましょう。
チャーム・ケア、ビケンテクノから介護施設を譲受
チャーム・ケア・コーポレーション(東証プライム/6062)は2025年12月18日、ビケンテクノ(東証スタンダード/9791)から、大阪府池田市の介護付有料老人ホーム「メルシーますみ」(56室・定員56名)の運営事業を譲り受けると発表した。
事業譲受の実行日は2026年3月1日を予定し、同時に施設建物も取得する。譲受価額は非開示で、手元資金による現金決済を予定している。譲受対象事業の2025年3月期売上高は2億9百万円、通期平均入居率は52.1%だった。業績への影響は2026年6月期で軽微としている。
AnyMind、サン・スマイルを完全子会社化 取得額約40.99億円、銀行借入で資金調達
AnyMind Group(東証グロース/5027)は2025年12月18日、完全子会社のAnyMind Japanを通じて、化粧品・美容雑貨の流通や自社ブランド企画を手がけるサン・スマイル(東京)の全株式を取得し連結子会社化すると発表した。株式取得の実行は2026年1月1日を予定し、取得後もサン・スマイルの現経営陣は経営に関与する。
取得価額はサン・スマイル株式が40.87億円、アドバイザリー費用等を含めた合計で約40.99億円。資金はAnyMind Japanが、三井住友銀行とみずほ銀行から各20.44億円を借り入れて充当する(無担保・親会社保証)。契約には「連結純資産を正の値で維持」「連結経常利益の2期連続赤字回避」などの財務制約条項が付く。
AnyMindは、SNS・EC支援に加えてサン・スマイルのオフライン流通網を取り込み、オンラインとオフラインを一体で設計するOMO型のブランド支援を強化する狙い。2025年12月期の連結業績への影響は軽微としている。
アジャイルメディア、子会社sayuri-styleを株式譲渡し連結除外へ
アジャイルメディア・ネットワーク(東証グロース/6573)は2025年12月19日、連結子会社のsayuri-style(広島市)の保有株式(220株、議決権比率50%)を、同社代表の若井小百合氏へ譲渡すると発表した。これにより同社は連結除外となる。
同社は2025年6月にsayuri-styleを子会社化して協業を進めていたが、若井氏から「単独で経営に取り組みたい」との申し出があり、協議の結果、株式を売却することを決めた。譲渡価格は取得時と同額の700万円を見込む。
株式譲渡は2025年12月中の実行を予定し、業績への影響は軽微としている。
マルハニチロ、十勝加工場事業を会社分割しOICグループへ譲渡
マルハニチロ(東証プライム/1333)は2025年12月22日、畜産事業部が運営する北海道帯広市の十勝加工場事業(国産牛の加工・生産)を、簡易新設分割で新会社に承継させたうえで、新会社の全株式をOICグループに譲渡すると発表した。
新設会社は「十勝ミートセンター」で、2026年4月1日に分割効力発生・株式譲渡を同日に実行する予定。分割事業の2025年3月期の売上高は45.59億円、営業利益は0.46億円。譲渡価額は譲渡先の意向により非開示としている。
同社は、OICグループの食肉販売・加工領域とのシナジーにより、事業の円滑運営と拡大につながると判断。2026年3月期の業績への影響は軽微としている
ワイエスフード、プレミアム和牛バーガー店を子会社化 バーガーレボリューション株51%取得
ワイエスフード(東証スタンダード/3358)は2025年12月22日、プレミアムバーガー店を展開するバーガーレボリューション(東京・六本木)の株式51%を取得し、連結子会社化すると発表した。株式譲渡の実行は12月23日を予定し、取得価額は非開示。
同社は「総合飲食プラットフォーム」化を掲げ、M&Aで業態の多角化を進めており、今回の買収でインバウンド需要を狙った高付加価値業態を強化する。バーガーレボリューションは東京(六本木)・京都で、黒毛和牛や松阪牛、神戸牛など国産和牛100%パティを使ったプレミアムバーガーを提供し、ハラール対応メニューも扱うという。
対象会社の2025年2月期(初年度)業績は売上高2.56億円、営業利益0.53億円。同社は取得後、東京・京都に加え大阪や福岡など主要都市圏での出店加速を目指す。業績への定量的影響は判明次第開示するとしている。
