9月後半のM&A IRニュースまとめ|上場企業の最新買収・出資動向をチェック
ミンカブ、子会社「ライブドア」をSBIグループへ約75億円で譲渡 NTTデータ・SBIとの新体制で金融ソリューションへ集中
東証グロース上場のミンカブ・ジ・インフォノイド(4436)は17日、完全子会社である株式会社ライブドアの全株式を、SBIホールディングスを中心とするSBIグループへ譲渡するための基本合意書を締結したと発表した。譲渡価額は約75億円を見込み、2026年12月下旬の実行を予定している。
今回の譲渡は、ミンカブが成長軸と位置付ける「金融情報ソリューション事業」へ経営資源を集中させる戦略の一環。これに合わせ、NTTデータを筆頭株主、SBIを第2位株主とする新たな資本・業務提携体制を構築する。一方のライブドアは、SBIグループが持つ金融アセットや顧客基盤、投資余力を活用することで、さらなるメディア事業の成長と価値最大化を図る。
ミンカブは本譲渡により有利子負債を大幅に圧縮し、財務基盤の改善を進める。譲渡対象となるライブドアの直前期(2026年3月期)実績は、売上高46億6,500万円、営業利益4億200万円。今後のスケジュールとして、11月中旬に本譲渡契約を締結し、12月初旬の臨時株主総会での承認を経て譲渡を完了する計画としている。
ユニシアHD、串カツ田中の「ハウスミール事業」を分割・譲渡 コアの飲食事業へ経営資源を集中
東証スタンダード上場のユニシアホールディングス(3547)は18日、連結子会社である株式会社串カツ田中が展開する「ハウスミール事業」を会社分割(簡易新設分割)し、新設会社の全株式を株式会社鮮冷(宮城県女川町)へ譲渡する契約を締結したと発表した。新設分割の効力発生日は2026年11月1日、株式の譲渡は11月30日を予定している。
譲渡対象となるハウスミール事業は、手作り惣菜の冷蔵宅配サービス「ツクリオ」に関する惣菜の製造および配送を担っており、直前期(2025年11月期)の対象事業売上高は約13億円。ユニシアHDは「串カツ田中」や「ピソラ」など主力となる飲食ブランド事業へ経営資源を集中させ、事業ポートフォリオの最適化を図る狙いがある。
株式の譲渡先となる鮮冷は、鮮魚販売や水産食料品の製造を手掛ける企業。譲渡価額等については非公開としている。本件によるユニシアHDの2026年11月期連結業績に与える影響は軽微と見込んでいる。
アスリナ、民事再生中のMAKE VALUEから「カーテンファクトリー」事業を譲り受け テキスタイル事業へ新規参入
東証スタンダード上場のアスリナ(3647)は24日、民事再生手続中の株式会社MAKE VALUE(東京都港区)が運営するオーダーカーテン専門店「カーテンファクトリー」などのテキスタイル事業を譲り受けると発表した。同日付で裁判所の許可を取得し、事業譲受けの実施が確定した。実行日は2026年9月30日、新事業としての開始は10月1日を予定している。
譲受対象となる事業の直前期(2026年6月期)実績は、売上高4億3,730万円、経常利益1,506万円。譲受価額は3,000万円に加え、譲受実行日時点の棚卸資産相当額(8月末時点で約1,200万円)となる。相手方が抱える債務などの負債は承継せず、従事する従業員は本人の同意を得たうえでアスリナが新たに雇用する。
アスリナは太陽光発電などの再生可能エネルギー事業やサステナブル事業を展開しており、今回の承継によって新たな収益の柱を確立するとともに、自社事業との連携強化を図る狙い。
幸楽苑、会津の老舗「花春酒造」を完全子会社化 駅前出店に向けた酒類戦略を強化
東証プライム上場の幸楽苑(7554)は24日、福島県会津若松市の酒造会社である花春酒造株式会社の全株式を取得し、完全子会社化すると発表した。同日付で株式譲渡契約を締結しており、株式取得の実行日は2026年10月30日を予定している。
花春酒造は享保3年(1718年)創業の老舗酒造メーカー。幸楽苑は現在、中期経営計画に基づき、従来のロードサイドやフードコート中心の展開に加えて、新たに「駅前出店」を推進している。今回の買収は、駅前店舗における酒類商品戦略を強化する重要なファクターと位置づけており、グループ化によるシナジー効果で成長戦略の加速を図る。
取得価額は守秘義務契約により非公開(純資産額の15%未満)。なお、花春酒造の代表取締役社長であり筆頭株主(60%保有)の新井田傳氏は、幸楽苑の代表取締役会長を務めている。
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